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「英検」とはどんな試験?各レベルとメリットについて詳しく紹介!

更新日:1月25日

英語教室や英語教育について調べていると、よく「英検」という言葉を目にすると思います。


しかし、小学生や中学生で英検◯級!というのがどんなレベルなのか、また、取得することによってどんなメリットがあるのか、いまいちピンときませんよね。


英語学習を進めていく上で、英検について知ることは必要不可欠です。

そこで、今回はまだ英検を受けたことがない方、お子様の英語教育に興味がある方向けに、「英検」の概要と各レベル・メリットについて紹介します。



「英検」とは?


英検とは、公益財団法人日本英語検定協会が主催・運営する英語検定試験のことです。

英検の正式名称は「実用英語技能検定」と言います。英検は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの技能を測定し、各レベルごとに適切なレベルの英語力を持っているかを判定します。


英検は、文部科学省が後援しており、日本でもっとも広く知られている、高い人気と実用性を持つ英語検定試験です。企業や学校の入学や就職、留学などで英語力を証明するためにも利用されています。



英検の各レベル


英検には、難易度が低いものから順に、5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の7つのレベルがあります。また、3級〜1級は、リーディング・ライティング・リスニングの一次試験とスピーキング(面接)の二次試験にわかれています。


一般的には、各級は次のレベルに対応するとされています。


・5級 :中学初級程度(中学1年生レベル)

・4級 :中学中級程度(中学2年生レベル)

・3級 :中学卒業程度(中学3年生レベル)

・準2級:高校中級程度(高校1〜2年生レベル)

・2級 :高校卒業程度(高校3年生レベル)

・準1級:大学中級程度

・1級 :大学上級程度



しかし、これらはあくまで目安であり、中学3年生であれば3級が受かるというわけではありません。


各級を取得するためには、読む・書く・聞く・話すの4技能のバランスが取れている必要があります。

また、最高の英検1級は、ネイティブスピーカーでも難しいレベルといわれており、日本人で取得できるのは本当にごく一部の人です。


一方で、KK Englishでは、総合的な英語力を鍛えることによって、文法がわからない幼児や小学生であっても、たくさんの方が英検5級〜2級を取得しています。

また、講師の採用に関しては、ネイティブスピーカー、あるいは英検一級レベルのバイリンガル講師に絞っています。



各レベルの出題例


それでは、みなさんにより英検について知ってもらうために、各級でどのような問題が出題されるのかをみてみましょう。


英検5級


以下は、英検5級にみられる会話形式の問題です。当てはまるものを1-4から選びます。



※2023年第一回実用英語技能検定 5級より引用


英検5級例題

このように、5級では、家族・友人のことや、趣味・スポーツなど、身近な話題を英語で理解できるかどうかが問われます。そのため、5級を取得することによって初歩的な日常会話ができることの証明となります。



英検4級


次に、英検4級の問題を見てみましょう。同様に、1-4から正しい選択肢を選びます。


※2023年第一回実用英語技能検定 4級より引用


英検4級例題


4級は、必要な語彙数(約1300語)が増えるだけでなく、英語での過去の表現を理解できるかどうかが重要な鍵となります。

また、5級ではみられなかった、ポスターやメール文などの読解問題も出るようになり、きちんと英文の構造を理解できているかどうかが問われます。



英検3級


次に英検3級の問題を見てみましょう。筆記試験では、海外の文化や歴史などトピックが広くなるのが特徴的です。また、そこそこ長い読解問題も出題されます。単語数だけでなく、英文を素早く読む力が問われます。

面接では、日常会話のみではなく、自分の意見や周囲の様子を描写する表現力が大切です。


目指す方は、以下のような英文を読める必要があります。


 

Hello,

I hope you are doing well. I wanted to tell you about a great movie I watched recently called "The Secret Garden." It is a heartwarming story about a young girl named Mary who discovers a hidden garden on her uncle's estate. The garden brings healing and joy to everyone who enters it.

The movie is set in the English countryside and features stunning visuals of nature. The characters are well-developed, and the acting is superb. The story teaches important lessons about friendship, forgiveness, and the power of nature.

I highly recommend watching "The Secret Garden" as it is a delightful film that both children and adults can enjoy. If you decide to watch it, I'm sure you will be captivated by the enchanting story and beautiful cinematography.

Take care and enjoy the movie!

Best regards, Emily

 


以上が、英検5級〜3級に求められる英語力のレベルです。


準2級以降のレベルも気になる方はぜひ英検のホームページで!

ちなみに、それ以上のレベルはかなり専門的で社会的な内容になり、難易度も格段にあがります。



英検取得のメリット


英検取得のメリットは、大きく分けて3つあります。



①英語力の証明になる


英検取得の最大のメリットは、一定の英語力を保持していることの証明となるということです。


英検は日本で幅広く認知されているので、英検◯級が大体このぐらいのレベルであるという共通認識が存在します。

そのため、ただ、「私、英語が得意なんです」というよりも、「英検◯級をもってます」ということで、自分の英語力を証明でき、信用が生まれます。周りからの評価を獲得できるのです。


また、学校に入学する時や留学に行く時、そして就活をする時などに英語力の提示を求められた際にも有効であり、英検を所持して損することはありません。



②受験で有利になる(優遇措置を受けられる)


2つ目のメリットとして、受験(特に大学受験)において「英検優遇制度」というのがあるのをご存知でしょうか?


これは、英検をもっているだけで、大学受験において、「出願条件のクリア」・「試験の点数への加算や得点換算」・「試験の免除」という3つの優遇を受けることができる制度です。例えば、英検準一級をもっていれば、英語の点数が「90点」扱いになる、など受験においてはかなり有利に働きます。


しかし、一方で、出願条件として英検がある場合、例えば英検準一級を所持していないと行きたい大学を受験できない、という事態も考えられます。


そのため、小さい時からコツコツ英検でステップアップしていくことで、将来の良い結果に結び付きます。



KK Englishでは実際に、英検準1級を取得し、早稲田大学へ推薦で進学した生徒がいます。

また、中学受験の例では、英検2級を所持していたことで、第一志望の私立中学校へ特待生として合格をした生徒さんもいらっしゃいます。



③英語の勉強の一つの指標となる


3つ目のメリットは、英検取得により、自分の英語力を客観的に把握することで、自己成長のための目標設定や学習方針の見直しが可能になるということです。


ただ、英語学習をやみくもに続けているだけでは、どれだけ英語が身についているかがわかりません。そこで、定期的に英検を受験していくことで、学習の成果を感じれるだけでなく、英語へのモチベーションにもつながります。


また、子どもたちが英語に対する自信を身につけるためにも、英検に合格するという成功体験はとても大切であるのです。

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